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令和の最新型廃墟「ル・サンク小石川後楽園」に行ってきた。

令和の最新型廃墟「ル・サンク小石川後楽園」に行ってきた。

元々は2016年完成の新築マンション、当時は1LDK55平米が6700万円、3LDK85平米が1.1億円で
販売される、という東京都文京区の誰もが羨む高級マンションだったのですが、
地元住民による「建築基準法違反」という思わぬ反撃に合い、2015年に建築確認が取り消されていました。

8年間事業中断のマンション、取り壊しへ 「放置できない」 東京 | 毎日新聞

それ以来、ずっと放置されており、購入者には支払った代金の返金処置が行われ、
後は法廷での争いが続いていました。

さて、2019年に最高裁判決が確定し、建築側の敗訴が確定、2023年には取り壊し決定が報道されました。
これは見逃せないね、ということで行ってきたのでご紹介。

目次

ル・サンク小石川後楽園:


写真が暗くて申し訳ないのですが、地上9階地下1階建、当時は1部屋1億円の
高級マンション、ル・サンク小石川後楽園となります。


建物を覆っている白い囲いは取り外されることなく、野次馬と廃墟マニアをはねつけています。
なお、窓はダンボールのようなもので塞がれている模様。


幾度となく書き直された開発事業計画のお知らせ、が哀愁漂うことになっています。
開発事業者はNIPPOです。

下側の消されたジョイント事業者は「神鋼不動産」(現・TC神鋼不動産に社名変更)です。


元々は平成28年入居開始予定でしたが、流石にここまで長引くとは思っていなかったでしょうね。
開発事業工事完了予定年月日の年号である「平成」が白で上書きされ、
令和5年12月15日まで延長されています。

それにしても、普通の中規模マンションで工事着工が平成22年5月10日、
完了予定が令和5年12月15日とは、実に工期が13年間。
このクラスの建築物では最長ではないでしょうか。


「迷惑をかけられているのはこっちだ!」と言わんばかりのドデカな張り看板、
「ご迷惑おかけしております」。NIPPOの怨み節が聞こえてきます。


左側は別の中層マンション、奥に見えるのが廃墟マンション。
奥の右手に明かりが見えるのは、都営三田線春日駅前の「パークコート文京小石川ザタワー」です。

さて、地元民が弁護士を担いで寄ってたかって潰したこのマンション事業ですが、
これから解体が始まりまして、建築費100億円のゴミが生まれます。SDGsな事業だなぁ・・・
当時このマンションを施行した職人は何を思ったでしょう。「俺たちは産業廃棄物の山を作っていたのか」と。

地元民はまた解体の騒音、そして新規建物の建築の騒音、大型車両の出入りに悩まされることでしょうね。
でもしょうがない、自分で選んだ道ですから。

当然いわくつきの物件となり、ディベロッパーも戦々恐々して物事を進めるでしょうね。
まともなディベロッパーはこんな案件に関わりたくないかと。
だっていわくつきの住民が周りに住んでいることが確定しているので。
生きている人間が一番怖くて面倒くさいものです。

当然、いい値段はつかず、より一層変な客層の人たちが集まるでしょう。
結果として文京区小石川の名を陥れる事になったかも。

元々はURの土地なので、URが再び買い取って、低所得者向けに団地でも作れば良いのでは。
それが一番いい解決策かも。

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